大国返上



私はここにいる 

だからここが自分の真ん中 

自分が立つ大地が柱立つ場所 


ここにある真ん中の柱を 

仰ぎ見る天へと移され 

自分のもとから柱が無くなり 

仰ぎ見るものを真ん中とした 



国譲り 

それは柱を大地から引き抜かれ 

天へと持ち去られた 

縦横十字に組まれた柱 

解かれて縦横別々に天へと上げられ 

誠の真柱は 

日と月へ分けられ上げられた 


柱を失い 

真ん中を失い 

仰ぎ見る日々 


縦の火柱 太陽に 

横の水柱 月に 

火水(かみ)は分けられ 

結ばれぬ隔たりは天の川 



神の幻影はつねに空の彼方 

神は岩戸で閉められて 

この地に神失われし 





譲りし国は返上され 

天に上げられた神 再び降り立つ 



ここが真ん中 

本来神柱立つところ 

縦横結んだ真柱立つところ 



天地の柱は天と大地 

大地はここ 

地球が真ん中 



天地の縦の真柱に 

左右日月の横の柱を結ぶ 

天地は揺らがぬ愛の理(ことわり) 

日月は恵み栄える力 

火水(かみ)は常にここに在り 

もはや仰ぎ見るむなしさは無し 




大国主の御返上 

縦横結びて大国の主(あるじ) 

大地の主 

地球の主 

大地母神と八大龍王 

天地日月の十字の結び 

末代揺るがぬ大国柱(だいこくばしら)