十拳の剣





お金とは

天地自然の理(ことわり)に非ず

人が創った「制度」にすぎぬ


歪んで壊れた制度を土台に

立っているから心が揺れる

吊り橋のように揺れる「制度」

だから下見て恐ろしくなる


「制度」あ人が創りしものゆえ

人の力で変えられる

曲げられ上げられ揺すられて

それでも「大地」と見まがうなかれ



天地自然の大地は揺らがぬ

常に恵みを送り出す

与えっぱなしの神の恵み

盤石の礎



智慧とは

天地自然の理(ことわり)を

活かして恵みを巡らせるもの

恵みを巡らす「働き」が

天地と人の「祭り」の科学


理(ことわり)曲げて

「恵み」「働き」を飲み込む「制度」

人が創りし「八岐大蛇」


「蛇」を大地と思い込み

足元グラグラ 

柱もグラグラ

吊り橋の縄にしがみつき

恐れの心手放せぬ



自ら恐れと対峙して

「八岐大蛇」を退治せば

揺るがぬ柱「草薙の剣」

現れ揺るがぬ柱となる



最後のあがきで荒れ狂う

「八岐大蛇」を退治する

天地自然の「恵み」と「働き」

生み出す「十拳の剣」をその手に



「十拳の剣」は人を切るにあらず

大地を耕す剣なり

天地自然の恵みを生み出す

「活人剣」である



「大蛇」は恵みを生み出さぬ

恵みを流す「水」である

水が溢れて荒れ狂い


恵みを飲み込み食らいつくす

四方八方鎌首もたげて

「恵み」と「働き」飲み干してゆく



「八重垣」造り恵みを守り

「十拳の剣」で退治せよ

「酒」を飲ませて酔わせて眠らせ

呑み込む頭を切り落とせ




「蛇」を「大蛇」に育てたは

まやかしの光に囚われた人の「慾」

自ら育てた責任は

自ら追わねばならぬ

自ら「恐れ」と対峙し

「草薙の剣」を柱と成さん