自分軸




自分軸と言いながら

自分を軸に出来ておらぬ

だから神を見誤る


自分の中に神があると言いながら

その神を真ん中に出来ておらぬ

それゆえ神の柱も神の祀りもブレにブレて歪んでいる



ズレたところに軸を立てても

グラグラ揺れる柱しか立たぬ

きちりと真ん中に立てられたなら

もはやブレることはない

おのずと神の姿がわかる



見えるものにばかり気を取られるから

反対側が全く見えておらぬ

ぐるりと全部が見えていないのに

真ん中がわかるわけもなし



目で聞き耳で見る如く

ぐるりと回りをすべて見よ


軸は真ん中でなければ意味がない

ズレたらグラグラ揺れるばかり

心揺れるは軸のズレ

揺らさないよう力むは意固地

力抜いても揺れない心

それが誠の真ん中である

アメノウズメの鈿(かんざし)である