聖なる炎




人は生まれてきたとき

聖なる炎を持って生まれ来る

それは

生まれ生きる理由であり目的であり道である


生きていく中で

炎が消えかける

その炎を再び灯さんと

導きが与える愛を

人は「苦」と思い違い

「苦」から逃れんと

情けの水を求め

いつしか

身に溺れ流され

情けに溺れ流され

聖なる炎が消える



聖なる炎は

この世の役割

役割を果たしてこそ

「役に立つ」ものとなる


多少の苦労で簡単に炎が消えるようでは

大役は与えられない


苦しみの中に愛を見出すことが出来なければ

魂は曲がり

炎は曲がり

曲火(禍霊・まがひ)となる

曲がった火には

天上からの思いは届かず

横からの思いが流れ込む

神を偽り天使を偽る

禍霊(まがひ)を神と崇める


聖なる炎を消す情けの水を

たっぷりと与えられ

やがて溺れ流され

気付けば身が巳と変り果て

もはや天には昇れない



引き寄せようとして

何も引き寄せられない

情けの水が引き寄せられない

それは

守護神がしっかりと守っている証

聖なる炎を消さぬよう

魂が曲がらぬよう

守護神が精いっぱい守っている証

禍霊・依霊・蛇霊の類を寄せ付けない

守護神の「御蔭」の力


困難の中でも

それでも曲がらぬ魂を

それでも消えぬ炎を

魂の奥底にたたえている証


その炎を取り出して

舞台に上がるときが近づいている


『苦労で曲がる魂では役に立たぬ』



今そこにいるのは何のためであるか?

そこにいるには理由がある

その答えは自らの魂に燃える【聖なる炎】にある


守護神が守り火継ぎし

けっして絶やさなかった炎があるならば

その火に向かい

取り出し掲げて

思いの火のまま道を進んで

曇りを祓い闇を祓う篝火となって

大役を演じるため

「役に立つ」

その時が近づいている


衝動が起こるなら

それが聖なる炎

自らの衝動をさらに燃え立たせて

道と成し

光と成し

導きとならん



愛は火である

その聖なる火である

その火に従い身を立てる

それが火水(かみ)となる姿

けっして逆さまになるべからず