海(あま)照らす女神




道主貴(みちぬしのむち)

航海導く海を照らす女神

海(あま)照らす女神

誓約により天(あま)照らす女神とならん



しかし

天照らす女神となったとて

女神の本質 海照らすなり

ゆえに伊勢から海幸願う

海の道中安寧ならんと



岩戸閉められ天地途絶えし

天の光は届いておらぬ

人が蓋している限り

天地に光 通りはせぬ



アマテラスという語呂合わせ

騙して籠で取り込めて

縄で岩戸閉めてまで

つかねばならぬ嘘の憐れ



天御量(あまのみはかり)用いては

曲尺(かねじゃく)円規(えんき)を生み出せし

神を籠目に閉じ込めて

天に仇成す愚かさよ



たとえどんなに足掻いても

神の手のひら抜けられぬ

己の中に神の珠

あればこその生命(いのち)なり






大日祀る空海が

弁財天にこだわりし

海と空を知る者だからこそ

海を照らす女神知るよし




さあ

岩戸開けよ