陰陽反転




誰ぞ仕組みし陰陽反転

天地逆なる仕組みなり





伊弉諾尊(いざなぎのみこと)は千曳の岩戸(ちびきのいわと)を閉ざし給い

伊弉冉尊(いざなみのみこと)と別れ給いし

現世(うつしよ)と幽世(かくりよ)の境の岩戸

陰の世界、月の世界に伊弉冉尊

陽の世界、日の世界に伊弉諾尊別れし


陰の世界、月の世界とは『現世』なり

陽の世界、日の世界とは『幽世』なり

日月の理

火水の理

霊(ひ)と身(み)の理

すべて陰陽


現世に残ったは伊弉冉尊

幽世の天の河原で禊ぎした伊弉諾尊

陰陽逆さまなるゆえに

天地逆さまなる




天の花山愛でたる女神

三姉妹の末の女神がひとり遊ぶ


何やら楽しそうな宴が聞こゆる

何処から来るかと探してみれば

洞窟の中から響き来る 

気になり奥に進んでみたら

岩の扉の奥から聞こゆる

賑やかで楽し気な宴の響きに誘われるまま

そっと岩戸を開いてみたら

目の前に美しき女神現る

鏡に映った自分と知らずに

見とれ誘われ気付いたら

岩戸閉められ籠の鳥

「あなたがいないと民苦しむ」と

言われてやむなく籠の鳥



かごめかごめ かごのなかの鳥は

いついつ出やる 夜明けの晩に

▽(つる)と△(かめ)がすべ~た

後ろの正面・・・・



どこを探しても全く存在を感じなかった【市杵島姫命】

『籠の鳥』となりにけり

金色(こんじき)の牛車に揺られ

民の幸願い続ける