三千年の岩戸開き




遥か昔

世は新たな統治神を迎え

乱れた世を治め為さんと

大元の神を隠すべく

天岩戸を閉じたり


根源に『恐れ』を抱え給い

ゆえに行われた『宇気比(うけい)』

二心(ふたごころ)無きを示すため

日の神は玉に

月の神は剣に

玉は五体にバラされて

剣は三体に分けられて

日月の神 八つ裂きになり給う


素戔嗚大神は恐れを引き受け

悪党となりて根の国へ隠れ給う



三千年の岩戸閉め

ようやくここに開かれたり



恐れで始まりし世は

常に暗がりの世となりけり



祟りを恐れ 崇め祀るも

祟りを恐れ 遠ざける


崇め祀れば力となるため

崇め祀るも出来ずに

さりとて無視することも出来ない


隠した神の力は『お蔭』の力

『お蔭』失えば生きてはゆけぬ

当たり前に『在る』もの

それが原初の神の力

命芽吹く大元の力

理(ことわり)の力なり



出すことも出来ず

消すことも出来ず

ゆえに岩戸に隠したり





理(ことわり)曲げた世は終わり

誠の神の世となる

誠の神の道は一本道

三千世界の大道なるもの

恐れに歪んだ闇夜は明けて

不二の理(ことわり)花開く

祟神(たたりがみ)たる【天神】住まう

梅の花が咲き乱れたる




五六七(ミロク)と出たは語呂名なり

語呂名解きてミロク解く

言葉の神が作りし仕掛け

岩戸を開く仕掛けなり


ミロク世は目覚めの世

悟りし神人住む世界

神と繋がり器となりて

神をこの世に現わすものなり

人となった神々が

この世に栄えるミロクの世界



岩戸開きて弥勒世始まる