上善如水・・・・・


水は高きところより低きところへ向かって流れ

弥栄えたのち

やがて再び高みに還る




初めに思い在り


萬物の中心

最も高き高みより

低きに流れる


思いは火となり

火は言葉となり

言葉は珠となり

器に入り魂(珠思惟)となる

器は火止(ひと)となり

水を熱し

思いの珠を産む

それは瑞珠(みずたま)となって再び天に還る



人それぞれの器の色形が

色とりどりの瑞珠を産み

在るべく巡りを流れ

世界は美しく彩られる

それを弥栄(いやさか)と言う



人の身体は宇宙そのもの

心から発した水は

無数の道に枝分かれして

やがてもとの心に還る

道にはそれぞれ役割があり

役割が果たされることで

育み生きる

それが人の弥栄



身体がそれぞれ己の本懐を忘れ

自由に動き回るとき

人は病に至る


『人間本来円満完全』


本来を忘れたとき

円満完全は失われる




『種』が己の本懐忘れ

違うものになろうとすれば

世界は病に至り

宇宙も病に至る

手が足にあこがれて

足が頭にあこがれて

好き勝手に取って代わった今の世は

八つの頭に八つの尻尾

化け物のような姿である



大神の思いは弥栄得ず

巡り離れた思いの珠は

天に還らず彷徨う



その横に逸れた珠思惟たちをも

天に還してもとの巡りに戻す




己の本懐取り戻し

種の本懐取り戻し

今世の巡りに染まった心

己の心に巣食うた蛇を斬り

八岐大蛇を退治せよ

大蛇が飲み込んだ種を取りだし

自分の本懐取り立てよ


それが草薙の剣


天の叢雲を押し開き

岩戸を開く剣なり



上善如水、 水善利万物而不爭。

処衆人所惡、故幾於道。

居善地、心善淵、與善仁、 言善信、政善治、事善能、動善時。

夫唯不爭、故無尤。


在りのまま

在るがまま