人の性格に良し悪しはない
それが昔手がけた人事管理の新しい形として提案した【ペルソナ】の基本理念
これはなにも思想や理想ではなく、心理学的な見解からの「事実」にほかならない。
人の『性格』というものは一種の行動パターンにすぎない。
他人それぞれの行動や言動、つまるところ思考の『癖』が『性格』である。
そしてその行動パターンは後天的に形作られるものが多い。
成育過程における幼少期から成人するまでの中で、特に『両親』および『両親に付随するもの』とのかかわりの中で形作られる。
そんな性格の『癖』は、精神状態の如何によって現れ方が違ってくる。
精神状態がすこぶる良ければ現れる性格の癖も良く、精神状態がすこぶる悪ければ現れる性格の癖は悪くなる。
つまり、性格の良し悪しはその根底に『精神状態』の良し悪しがあるということ。
そして『精神状態』を不安定にさせる何らかの『要因』があることを示している。
それがしっかりと理解出来れば、行動や言動がよろしくない人に対しても「精神状態が良くないからだ」と思えるようになり、さらには「何か嫌なこと、辛いことがあったのだろうか?」と思えるようになる。
嫌な言葉や行動を目の当たりにして「あいつ性格が悪いな・・・」と敬遠していた相手に対しても「何かあったのか?」という言葉をかけることが出来るようになる。
全く見ず知らずの他人であれば『関わらない』ことも出来るだろうが、会社や学校、その他人の集まりが決められた場所では『敬遠』することもままならない。
それならば、相手をより知ることで調和する道を作ればいい。
また、それは同時に『自分を知る』ことにも繋がる。
むしろ『自己認識』のほうが大切かもしれない。
自分をより深く知ることで他者もより深く理解できる。
【ペルソナ】とは簡単にいうとこのようなものです。
曰く
彼を知り己を知れば百戦殆ふからず。
彼を知らずして己を知れば一勝一負す。
彼を知らず己を知らざれば戦ふ毎に必ず殆ふし。
これは【孫子】の兵法の一節
自分を知り相手を知ることで【無駄な争い】を無くすこと
それが根底にある理念です。
そして
百戦百勝は善の善なる者に非ざるなり。
戦はずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり。
これが【最善】であるとの考えからです。
人の『尊厳』をとことん大切にする・・・
本来、リストラなど全く必要なく人の能力を最大限引き出し、組織が組織である所以であるところの『チーム』の能力も最大限引き上げ得るものと思っています。
この【ペルソナ】の求めるものはただ一つ
知ること
自分を知ることで他者を知る
それだけで人は調和へと向かいます。
そうして現在、この理念を元に行っているのが『Yuragi剣龍』
自分を知るために
自分の真ん中を知るために
自分の生を知るために
そうして自分を知ったとき・・・
他者を理解し始めるでしょう
そんな理念のもと始めようとしているのが【龍人の会】(仮名)です。
自分を知り他者を知る
教えも戒律もなく自ずと【調和】する人の雛型として
そんな会にしたいと思っています。
25年も前に生み出したものですが
たぶんようやく時代が追い付いてきたのだと思います。
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