夢の種




夢の種

それは心の種火

魂の衝動

中心にあるのは愛

愛という炎の種


その炎に個性が結び

夢となる

個性は現れたかたち

人という器のかたち


かたちあるから力となる

現実を変ずる力となる

力ははたらき

動きある流れ


器がはたらき力となる

それが水


炎に熱され沸き立つ水

それが情熱

魂から突き動かされる力

それが夢


火が立ち水がはたらく

愛と情の在り方



火を消す情は情に非ず

心曇らす水は情に非ず


情に非ざる情を愛情と取り違え

夢の種を腐らせる情け

火を打ち消す水となり

心曇らせる水となり

情けに溺れ流される


偽りの愛の仮面をかぶせて

受け取るために与える情け

偽りの善の仮面をかぶせて

情熱の炎を打ち消す情け


自らの曇りを共有させんがため

他人の心も曇らす情け

溺れ流される水に浸かり

他人も同じく浸けんがための情け

火が立つたびに打ち消され

闇夜の世界となりけり



情けに浸かれば炎は消える

夢の火種は消える

火が消えれば情熱は起こらず

力現れず現実は変わらず

流されるまま

溺れるまま



流されるまま

溺れるままの心地よさに

恐れや痛みに目を塞ぐ心地よさに

火を忘れ

灯りを忘れ

変化を忘れ

力を忘れ



一人の力は一人の世界を変える

たった一人の世界だが

その世界には多くのものが存在している

家族があり

友があり

町があり

国があり

空も大地もあり

自然がある

たった一人の世界に

地球が丸ごと入っている


だから自分の世界を変えれば

自分の地球が丸ごと変わる

夢の火種を情熱の炎に変えれば

情けは干あがり愛情が流れ出す



世界を変えるのは

炎である

魂の衝動

それがかたちを成したとき

世界は明るく照らされる


その個々の炎が

天を照らし

国を照らす

天の火明かりとなる


心の真ん中

魂の真ん中にある炎

それは太陽の炎


だから自分の世界を太陽で照らせ

たった一人の太陽が

隈なく世界を照らす

たった一人の情熱が

隈なく世界を動かす



恐れや我欲を愛と偽り

偽りの愛の仮面をかぶったその情けを祓い

魂の火種を取り戻せ

夢の火種を取り戻せ

その火を炎にするために

龍の勢がある



火を立ち上がらせるのが龍

火を消すのが蛇

龍は勢

蛇は勢ならず情けである



情けの蛇に巻かれた心と身体

その巳(を)削ぐのが禊ぎ

巳を削ぎ身を削ぐ如く

禊ぎ祓い

世界から闇を祓う


たった一人の闇を祓うは

世界の闇を祓い

太陽の火明かりで

世界を照らす