フジにコノハナ咲き乱れるとき





世界は

新たな産声を上げようとしている

新たな世界の御魂は

【竜宮】という子宮に入り

【産屋】の中でその時を待っている


新たな世界を産み出すのは

人の創造あるのみ

人が本来の姿で生きるとき

世界が新たに創造されゆく



世界の在り方を勝手に決めて

人をそこに当てはめてゆく

そんな世界の創造が

もつれにもつれて今となる



世界は

在り方など決めなくても在るべくして在るようになる

在り方が問われるのは

人のほうである


人それぞれに在り方は違う

しかし

人の真ん中にあるもの

魂の中心にあるものは

誰もが同じ

だからバラバラな在り方が

一つにまとまる

どんなに歪(いびつ)に歪んで見えようとも

真ん中さえあればおのずと「調和」する



同じ真ん中を持つものたちが

自分の在り方を精一杯生きる

ブレない真ん中を柱として

大きな「調和」の円環が広がる



だから

自分の真ん中を出せとくどく言う

真ん中とは【誠】

【誠】が有るか無いか

それが「調和」するかしないかの違いとなる



【誠】の柱を自分の真ん中に押して立てて

目いっぱい自分を生きる

真ん中があるから

和を乱すことなく飛び出すことが出来る


もはや自分を押さえることなど必要ない

檻や柵や壁はすでに取り払われている

有ると思うのは

依るすべを求める心が見せる幻



柱を無くして

張りで立たせた過去の世界

張りぼての世界は終わり

【柱】の世界が産まれ来る


その【柱】となるのは人の【誠】

【誠の柱】を立てたものたちが

世界の屋根を支える

【誠の柱】を立てたものたちが

自分を精一杯生きて世界に彩ある模様を描く

だから世界は美しく彩られる



人に合わせて

人目を恐れて生きる世は終わり

【裸の王様】は引退した

裸を褒める滑稽な世は終わり

【誠】の世となる



自分を精一杯生きよ

自分の喜びを生きよ

自分という華をこの世に咲かせよ

【個】の華が咲き乱れるとき

【富士】は晴れ渡る


何処にも同じものなどない

【不二】の自分となり

【個】の華咲かせよ


コノハナサクヤはフジである

【不二】の自分が晴れ晴れと生きるとき

色とりどりの【個の華】が咲き乱れるとき

ミロクの世界と成る



【誠】を持って

自らの【歪(いびつ)】を生きよ

コノハナサカセヨ