現人神(あらひとがみ)と成れ


そよ風も竜巻も『風』の理(ことわり)
焚き火も噴火も『火』の理
芝生も砂漠も『地』の理
静けさも地震も『空』の理
せせらぎも津波も『水』の理

理に善悪なく全ては『愛』


優しき温もりも怒りの炎も『人』の理
愛の炎も怒りの炎も『人』の『火』の理
ゆえに善悪なし


この世は『写し鏡』
行いは我に還る『鏡』の理
愛も還り怒りも還る

覚悟とは
『我に還る』を覚悟した行い
痛みを受け取る覚悟をもって痛みを与える
自ら死を覚悟することで死を迫る

全ては自らに『還る』を覚悟する
その上で心と言葉と行いを一にする
それを『誠』と言う


荒魂とは
粗暴な魂に非ず
自らの誠に殉ずる
覚悟の魂



直霊があって器たる『身』がある
直霊が己の本体であり
身たる器は『うつし身』である

身(巳)に囚われ果実を食したは
霊(火)を忘れ実(身・水)に溺れた証


身(巳)を断ち現れ出でる草薙剣
解脱(ほど)けて仏となるは
直霊に還り
再び霊(火)と身(水)を結び成す
火が立ち|
水が流れ―
火水(神)╋と成る
霊(火)と身(水)を
結び直して現人神(あらひとがみ)と成る

まっすぐ結び成した火水╋の真ん中
四魂調和せし真ん中に
神と繋がる直霊の柱が立つ

それが【情熱の柱】
熱の火と情けの水が産生(むす)ばれた姿
現世(うつしよ)で神を現す【真人】


それゆえに
夢中になれるものを追え
それが【現人神】の在り方
自らの中にある炎で 
現世の情けを炙り成せ
その炎が
喜びであれ
怒りであれ
『誠』の覚悟があるならば
それは善悪を越えた【理】である

荒魂を立てよ
和魂を静めよ
幸魂を離すな
神は『今ここ』にいる

『ここ』とは『そこ』である
『そこ』とは『ここ』である