ウロボロスの渦 八咫烏その六



朝っぱらから龍たちが飛び回り

「何をしてるんだ?」

と思っていたら情報が流れ込んできた。



そもそも金融経済というものは

『ケーキ🍰を切り分けて、その時に出る【おこぼれ】をかき集めるもの』

何かの映画の中でもそんなことを言っていた。

実体経済という【ケーキ】をあちらこちらに配りながら、その時に落ちる【おこぼれ】が報酬となるわけである。


昨今・・・・

金融経済は莫大に膨れ上がり、実体経済の【おこぼれ】どころの話ではなくなっている。

ゆえにすでに【おこぼれ】ではなく【削り取る】ことをして久しい。

とにかく『削れるところから削り取れ』という勢いである。


しかし、当然それもやがては限界が来る。

何せ金融経済は『膨れ上がり続けている』わけであるから。



『これは何とかしなければいけない!』


そこで生み出されたのが『仮想ケーキ』

実体経済の【ケーキ】を実際よりも『嵩増し』するため編み出した裏技。

それが『仮想ケーキ』である。


『これでしばらくはごまかせるぞ!』


ということのようである。





【仮想通貨】の話です(笑)


現在、多くの銀行はひっ迫状態にあります。

そしてそれをなんとか隠しながらしのいでいますが、しのぎ方がもはや【賭博】となっている。

それが『デリバティブ取引』

もはや彼らは『仮想世界の住人』となっている。

それゆえ『仮想通貨』が『仮想』であることに気付いているのかいないのか・・・・

しかし、それがないともはや『仮想世界の仮想取引』は成立しないところまで来ている。



リーマンブラザースが破綻した時に多額の『デリバティブ取引』をしていた。

【していた】というのはもはや『仮想の世界』であってみれば、【していた】と言えるのかどうかはなはだ疑問であるが、とにもかくにもこのデリバティブ取引が引き金となって100兆円のお金が消えた。

まるで【ブラックホール】にでも吸い込まれたかのように・・・・


現在、世界中の銀行がこのデリバティブという仮想取引で【帳簿上の安定】という【仮想的安定】を保っている。

だから彼らの仮想世界には【仮想通貨】は有効な手段である。

しかし、仮想通貨も元をただせば【実質通貨】の両替である。

一見増えたように見えても決して増えてはいない。

結局のところ『仮想通貨が実質通貨』に量でひっ迫してくれば、それは先にあげた【ケーキ】と同じである。

実物のケーキを嵩増ししているだけ。

だから実物を超えることはできない。


もはや世界バブルである。




巨大化した蛇が自らの尾を食べる【ウロボロス】

それが【渦】であると。

共食いの如く蛇が蛇を食べ更に食べ続け、やがて自分一人になったとき、自分の尾を食べ始める。



恵を忘れた『巡り』のたどり着く先である。



目覚めよ

現実に・・・・