0(ゼロ)





生まれた赤子は大人になるまで何年もの間、誰かの助けなしには生きられない

助けられ生きてきた

その事実を忘れてしまう

その感謝を忘れてしまう


恐れ迷い

わからなさの中で夢中で手探りをしているうちに

忘れてしまう



大人になっても

誰かの助けなしには生きられない

助けがあるから生きている

そんな目の前の事実を見落としてしまう


恐れ迷い

わからなさの中で夢中で手探りをしているうちに

忘れてしまう



独り立ちせよと人は言う

しかしその人も誰かの助けがあって生きている

なぜかそのことを伝えずに

だから「独り立ち」の意味を間違えてしまう



調和のかたちが子供と大人では違う

子供の時の助け助けられする調和と

大人になってから助け助けられする調和のかたちがある


「自分は一人で生きている」

そう勘違いしてしまえば、間違った「独り立ち」を教えることになる

だから大人になるとき

人は迷い恐れ

忘れてしまう





スピリチュアルな世界にやってきて早1年

しかしまだまだたったの1年生

わからないことへの恐れも迷いも常に出てくる

知らないことだらけである

だから知識に流されることもある

情報に流されることもある

しかし答え合わせなどどこにもできない世界

最後に頼みとなるのは自分自身の中にある

変わらずにあるものだけ

迷わず恐れず生きるには

その「変わらずにあるもの」を忘れないこと


教えられ

助けられ

「和」してきたから今がある

「和」してもらったから今がある




生まれた時から持っている変わらないもの

生まれ出た時からそこにあったもの

それを忘れて失ったとき

調和が途切れる

調和が途切れると

迷い恐れる






笑いとは感謝である

喜びとは感謝である

赤子の笑顔は感謝の顕れ

うれしい気持ちは感謝の響き

その【響き】こそが

神の響きだと思う



感謝を忘れることは「お蔭」を忘れること

それは「調和」を忘れること



人は「和」して生きるもの

それは「理(ことわり)」以外の何物でもない

「和」せずして生きるものはない

たとえそれが「悪」であったとしても



「悪」が栄えたのは

ひとが「悪」に調和したから

「悪」が広がっているのは

その「調和」が広がっているから


「悪」に「和」する自分を顧みず

「善」に「和」する己だけを見つめる

だから広がっている



「調和」なければ何も生きられない

存在できない

存在があるということは「調和」があるからである




「悪」は「恐れ」や「悲しみ」「苦しみ」から生まれしもの

それが「調和」し広がった

だが

元は一つ

元は同じ

「喜び」を求めて

「感謝」の【響き】を求めて

【調和】を求めて



求めるものは同じ

道が違っただけ

ならば

「和」して「善悪調和」することが出来よう



思い出すこと

喜び

【感謝の響き】を全身に響かせていたことを


自分の原点

ゼロに回帰して

【神】の【響き】

【喜び】の【響き】

それが【調和】していたことを思い出す



それを忘れたら

きっと再び道に迷うだろうと思う



道に迷ったなら

原点に還る

ゼロに還る

幼きころの「喜び」に還る

そして

「喜び」の【響き】の【調和】を思い出してほしい