響(ひびき) ~萬物のゆらぎ




世のあらゆるものの差を取ると

すべては【響き】であることがわかる

石も土も水も火も、人も木も虹も雲も、音も味も香りも光も

全ての中に【響き】がある


五感を研ぎ澄ませて感じるそれぞれの【響き】

微細な差異を感じ分ける感覚

それを習合し変換するところ

それが【心】



五感は

視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚

人に【六根】あり

目、耳、鼻、口、身、心

第六番目の【根】が【心】

その【心】が第六番目の【感】となる


『味』を触覚で感じ視覚で感じ嗅覚で感じる

『音』を舌触りで感じ肌で感じ香りで感じる

『香り』を色で感じ音で感じ肌で感じる

『温もり』を色で感じ音で感じ味で感じ香りで感じる

それが【第六感】





萬物は【響き】である


想いも【響き】

言葉も【響き】

記憶も【響き】


人の身体も【響き】

魂も【響き】

霊も【響き】

神々も【響き】



人の想いには色があり音があり香りがあり味があり肌触りがある

魂にも同じくある

霊も然り

当然、神々も同じ



全てを五感で感じ取る

そして心で五感を結ぶ

『結び』が【第六感】となる



六根に曇りがあれば感じ取り難し

ゆえに【六根清浄】なり




人の想いも魂も霊も神々も

五感で感じ取る

光があり

色があり

香りがあり

味があり

音があり肌触りがある



清浄な祈りの響きと邪念の響きは

色も香りも肌触りも味も音も全く違う



言葉の裏側にある想い

その微細な【響き】の違いに気付くこと

肌身で感じ

色を感じ

音を感じ

味を感じ

香りを感じる

いくら美麗な言葉を飾っても

わずかでも邪心があれば【響き】となって表れる

もはや嘘は通用しなくなる



龍と蛇

似ていて違うもの

その微細な違いに気付くこと

それが神と悪魔を識別する力となる



五感を研ぎ澄ます・・・

それは五感の曇りをはらうこと

五感の囚われを解くこと

五感の歪みを治すこと



『六根清浄』

それが【第六感】を生み出す力となり

神々と共に在ることを知る力となる



龍の【響き】を感じ

神々の【響き】を感じ

その【響き】と共鳴して

一つと成れ