磐長姫(いわながひめ)




【皮膚は第三の脳】と言われるほど繊細、かつ独立性があるものです。

肌が感じ取ったものを【脳】が感知はするのですが、【脳】から情報をリターンすることなく【皮膚】からの情報に呼応して皮下組織や神経たちは反応していきます。


皮膚は情報のアンテナであり、筋肉・筋膜や神経と直に活動している『司令塔』でもあり、外界と体内を隔てるプロテクターの役割も果たしています。


皮膚は呼吸もするし水分も吸収します。

栄養分まで『経皮吸収』します。

しかし、体内に満ちている『水分』が溢れ出すことはなく、『新陳代謝』という法則に基づいて『汗』というカタチで体温調節したりデトックスしたりしています。

薄い薄い皮膚には驚くほどの機能が隠されているのです。


施術をする際に『肌』をどれほど意識しているのか?

それがとても大切なことなのです。

筋肉や骨格、筋膜、経絡など気にする人は当然多いでしょうが、【肌感覚】まで気にする人は少ないように思います。


肌に触れらたときの『感触』で筋膜、筋肉、神経は『反応』していきます。

ですから身体の【癒し】は『肌の感覚』から連鎖して起こっていきます。


当然、気(エネルギー)の流れも肌は感知しています。

自分の心の中にあるものが自分の外側に溢れ出し、触れた相手の肌は敏感に感じ取っています。

だからまずは自分の心を【空】にしなければ【癒し】とはなりません。


そこから更に感謝や労わりの【祈り】が、肌を通して浸透していく【癒し】となるわけです。






磐長姫


さて・・・・

前置きの余談がだいぶ長くなりましたm(__)m



磐長姫は神話では

大山祇神(おおやまつみ)の娘で、木花開耶姫(このはなさくやびめ)の姉。 コノハナノサクヤビメとともに天孫瓊々杵尊(ににぎ)の元に嫁ぐが、イワナガヒメは醜かったことから父の元に送り返された。オオヤマツミはそれを怒り、イワナガヒメを差し上げたのは天孫が岩のように永遠のものとなるように、コノハナノサクヤビメを差し上げたのは天孫が花のように繁栄するようにと誓約を立てたからであることを教え、イワナガヒメを送り返したことで天孫の寿命が短くなるだろうと告げた。
*Wikipediaより

となっています。


酷い言われようですね。



【大祓祝詞】


かくよさしまつりしよものくになかと おおやまとひたかみのくにをやすくにとさだめまつりて

如此依さし奉し四方の国中と 大倭日高見之国を安国と定奉て


したついはねにみやばしらふとしきたて たかまのはらにちぎたかしりて

下津磐根に宮柱太敷立て 高天原に千木高知て


という一文があります。

この『下津磐根に宮柱太敷立て・・・・』の【下津磐根】

これこそ【磐長姫】の蔭の力

【お蔭様】です。



神話の中で語られていた【醜い】という言葉は、実際は【見にくい・見えにくい】ということだそうです。

【蔭の働き】ですから【見にくい】わけです。


表の働きばかりに目を奪われて、裏の働きに気付かない。

土台を支える【蔭働き】をないがしろにすれば、そこに立つものは皆不安定になってしまいます。

人の心も組織も国家も世界も・・・・



【磐長姫】なくして【宮柱太敷立て】ることは出来ないわけです。

それどころか地表は火に焼かれ、水は渇き大地は溶けて生物は生きていられません。



『相克し合う火と水が分かれながらもお互いに影響し合いながら見事な循環をしている。だから【浄化】の見事な循環が生まれるのである。そこには【磐長姫】の【下津磐根】としての働きがある。それがなければ【大祓】は成り立たぬ。』



【玉依姫】さまからの『下賀茂』『貴船』『九頭竜』への【導き】の意味です。

下賀茂の河合には玉依姫

貴船には磐長姫

九頭竜大社には木花開耶姫

火を使い水を千変万化させる【弁財天】の働きです。



【磐長姫】は【国之常立神】と共に『母なる大地を支える』大いなる女神

そして

『天地を繋ぐ』ための【宮柱】を支える大切な女神です。



花が美しく咲くのも

人が美しくあるのも

【お蔭】の力なくしては成り立たぬ

それを忘れたとき

花は散り

人は醜い姿となる

神は天にばかりいるのではない

足の下にも右にも左にも

四方八方よろずの神々がいる

見にくい【お蔭】あることを胸に刻み

けっして忘れるなかれ・・・




母なる地球 母なる大地 生命を生み出す源 

 そんな「母なる意識」 それがMaria(マリア)の意識