変容の詩




自分を変えるというのは本当に大変なこと。

自分が見たくないもの

避けて通ってきたもの

そんな自分の闇と向き合わなければならない。


誰も好き好んでそんなことはしたくない。

だから何かにしがみついてしまう。


見ないために

避けるために

そのためにしがみつく


そんな【しがみついていた手】を放す



手放した途端、見たくないものが目の前に現れ、避けて来た物事に遭遇する。

だから手放せない。

意地でもしがみつく。



自分を変えようとして

1ヶ月たち、2ヶ月たち、3ヶ月たち・・・・

『いつになったら変わるのだろうか?』

揺らぐ自己信頼

湧き上がる不信感や猜疑心

怒りが出て

哀しみが出て

絶望が出て

それでも相変わらず闇から出てくる様々なもの


半年たっても『何が変わったのか?』というくらい現実は何も変わらない。

しかし、その頃には明らかに変容している。


ただ、自分ではなかなか気づきにくい。




絶望に打ちひしがれて

もはや何もないどん底にまで沈み込む。




【絶望】

それは望みが絶たれるということ。



その時ようやくエゴの【望み】が絶たれる。

今まで散々しがみついてきた【望み】が絶たれる。


それは今までしがみついていた『手を放す』こととなる。



その手を放したとき

魂が大きく深呼吸を始める。


呼吸と共に小さく折りたたまれた魂が、本来の姿へと戻ってゆく。

そして本来の輝きを取り戻してゆく。


変容の始まり・・・




本来の姿を取り戻した魂を歪めないよう

再び現実を結びなおして行く。


魂とエゴの【望み】の一致をとりながら

結びなおされてゆく現実は、以前とは全く違ったものとなってゆく。


どんなに揺さぶられてもびくともしない中心軸がそこにある。

それが自分の揺るぎない【柱】となる。


その揺るぎない柱に「現実」を紡ぎ合わせてゆく。



自己変容とは自分を建て替える如きもの。


『では、今までの人生は間違いなのだろうか?』


それは違います。

今までの人生がなければ立てることが出来ない【柱】であり

今までの経験あってこその【建て替え】となる。



「現実」をしっかりと経験したからこそ、次に向かうための建て替えが出来る。


世界は常に変化している。

だからその時々に即した変容が必要になる。


世界が穏やかで心地よい場所なら、そんな必要は最初からないのであるから。


常に混沌として変転する現実世界。

だからズレが生じ、歪みが生じ、穢れが生じる。

現実に合わせていたから魂がよじれてしまう。


魂がよじれるほどの現実

それはあるべき世界の姿からもよじれている証でもある。



魂を本来の姿に戻すことで

世界も本来のあるべき姿に戻っていく。


真っ直ぐな魂の人が生きる世界は

本来の姿真っ直ぐな世界の姿となる。



世界を救いたいのなら

大切なものを救いたいのなら

まずは自分の魂を救うこと


真っ直ぐな本来の魂が生み出す現実が

波紋のように広がり

世界を本来の姿へと戻して行く



神々や精霊たちは

それを待ち望んでいる