何もしない時間の豊かさ
ただ風のみが
時があるのを告げている
雲が流れ
木々が葉音を奏で
日の光が跳ね踊り
生命のゆらぎを奏でる
それは『風』
人がこの世で味わうべきものが
何もしない無心の世界に詰まっている
この穏やかな豊かさを
神々は生み出し
この穏やかな豊かさを
味わいたいと望んでいる
目で 愛で
耳で 美魅して
鼻で 華やぎ
口で 言葉を生み味わう
肌に伝わる時の移ろい
応じて動く細胞たち
生まれては消える無数の小さき生命
那岐那美の神の出会いと別れ
『出会いと別れの巡りの弥栄
別れ在りて出会い在り
出会い在りて生命生まれし』
生命の巡り
そは『風』なり
はじめの神の『息吹』なり
巡り渦巻く息吹の『柱』
天の御中に天疎(あまさか)り
息吹き起こりて渦となる
息吹の柱
呼吸の柱
左の渦が天降り
那岐神巡りて降る渦
右の渦が天昇り
那美神巡りて昇る渦
時は風
時は息吹
息吹き渦鳴り柱成る
『ひふみ』の理(ことわり)
『火風水(ひふみ)』なり
三本柱の誠の柱
火水(かみ)の真中の『風柱』
天の真中に起こる『息吹』
【撞賢木厳之御魂天疎向津媛命】
天の真中の息吹の『風』なり
生命巡らす時の渦なり
岩戸開きて『風』が鳴る
岩戸の中に鎮まりし
誠の天照皇大神
『火風水』世顕す柱の渦が
理(ことわり)正して『ひふみ』世と成す
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