惟神の『羅神盤』





神の教えはもともと一つであった

神と人もかつてはひとつであった

誰もが神を感じ

誰もが神と溶け合い

誰もが神と共にあった

それがいつしか神と離れてしまい

教えが残った



教えはもともと一つであった

その教えが

言葉が変わり

文化が変わり

暮らしが違う人々へ伝うるに

様々な方便をとっているうちに

いつしか伝うるはずの『人』が神となり

幹から枝が落ちるように

ゾロアスター

バラモン

アッラー

ユダヤ

ブッダ

キリスト

儒教

神道

その他様々な枝たちが落ちて

それぞれが幹となる



人の違いのぶんだけ教えは曲がり

色とりどりの『別物』が生まれ

時が経てば経つほどに

別の生き物へと変わり

もはや『樹』ですらなくなって

『獣』のように意思をもつ

人の『情け』が生み出した

『教え』という名の『魔物』となる



時が経てば経つほどに

分かれて増えて意思を持つ

分かちし『人』を神と為し

曲がりに曲がった教え

もはや幹は枯れ

『獣』ばかりが徘徊する有り様

『情けの水』で生きる『教えの獣』は

人の『情け』を求めて彷徨い

人の『情け』を喰らいゆく




還るはずの『幹』を失いては

もはや元に戻ることはなし

ゆえに新たな『樹』を芽吹かせて

『教え』ならぬ『道』と成す


常に神と人が共にある

神人和合の【惟神の道】



人の世が乱れたように

天の世も乱れに乱れし

天が乱れては地も乱れる

『写し鏡』の天地陰陽

天の乱れ治めて地も治むる




神と天人共にあり

天人と人が共にある

神(父)と人(子)と天人(精霊)を

結ぶ『惟神』の一本道



しかし『情け』を握りしめては

岩戸は開かず閉ざされたまま

岩戸開かねば繋がらず

結び失い還れぬ御魂となる



救うには

生きて救うものあり

死して救うものあり

既に死んだ教えの『獣』は

死して救うより他なし



・・・・・


始め天理や金光に道を示された

しかしそれも曲がりたゆえに

大本に道を降ろされた

だがそれも『情け』に歪み

岡本天明に筆を降ろした

『集いまどい』を作るを禁じ

筆そのものを『道』として

『道』の【種】を撒いたもの


・・・・・



やがて種が芽吹いて集いて

新たな『樹』を育む

末代変わらぬ『生命の樹』

『教え』ならぬ『惟神の道』

地上の人は『惟神』

神人和合し天を映す

歪みなき誠の一本道に立つ

三界共和の三本柱

『惟神の道』の『生命の樹』

三本柱の【三羅樹(さらき)】なり

芽吹かせ茂らせ花咲かせ

岩戸開いて惟神

『惟神の道』の花咲かせ

末代変わらぬ道ひらけ

三宮羅(桜)咲かせて岩戸開いて

永遠の生命の花咲かせ

不二の道成り晴れ渡る

富士は晴れたり日本晴れ