教えは本来『道』である
方便使うは津々浦々に
行き渡らせるためである
教え方便は水の如し
高きから低きへと広がり流れる
『道』広め弥栄えるとき
一つの湧水がやがて複数の川となるように
木々の枝が分かれるように
弥栄え広がる
弥栄え広がる枝の先で
枝が「我れ幹なり」と理屈を捻じ曲げ
幹と偽り我が物顔
枝の本分忘れ果て
ゆえに花咲くことはなし
枝分かれするは天地の理(ことわり)
なぜに枝が競い合う?
競って太って幹となり
気付けば元の幹から離れて
勝手に根付いた『別の木』となる
幹から外れ 道を外れて
もはや『外道』と成り果てぬ
天地の神の恵みを受けて
根付き幹伸び枝分かれ
葉が芽吹き色づき光を受けて
ようやく花を咲かせゆく
天地の恵みを忘れた外道
御親(みおや)の木陰で光当たらず
天地の恵みから離れ
ゆえに花咲くことなかりけり
土に還りて天地に還り
元の『沙羅樹』に還り来て
再び花を咲かせゆくのに
道を外れて幾千年
痩せて枯れたる人の世は
大地に還る縁(よすが)なし
ゆえに神々の大祓い鳴る
善も悪も大地に還り
罪咎穢れを流離(さすら)い失い
神の流れに還り来たりて
再び『沙羅樹』の花と咲く
咲くも花
散るも華
散りては咲いて
咲いては散りゆく
散りては再び返り咲き
それが天地の理(ことわり)の『道』
儚きゆえに美しい
それが花たる人の姿
道を外れて返り咲けぬは
木が根腐れて恵みを受けれぬ
道を外れて巡りを外れて
枯れゆく運命(さだめ)の人の世なりし
ゆえに新たな花たちが
結んで根付いて芽吹きゆく
天地の理(ことわり)神の流れ
惟神の道に咲く『沙羅樹』
『稚櫻(わかざくら)』と新たに鳴り成る
活田に降りた『稚櫻姫』
惟神の道 結ぶ
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